サマリ

ドル円は7月初旬に約40年ぶりとなる162.84円まで上昇した後、日本の為替介入警戒感と米雇用統計の弱い結果を受けて160円台まで急落しました。足元は161円台で小動きしながら、週前半の日米金利差がドル買いを支え、162.50円方向を再び試す可能性が指摘されています。

詳細

ドル円の主要動向

6月29日~7月3日の1週間、ドル円相場は大きな変動を見せました。月末から7月初旬にかけて、日銀がビハインド・ザ・カーブ(政策対応が遅れている状態)に陥っているとの見方や米金利先高観を背景に162.84円という1986年12月以来の高値まで急速に上昇。実に約40年ぶりの円安水準です。

しかし転機は急速に訪れました。7月2日に一部報道が「政府・日銀が十分な警告なしに不意打ち的な円買い介入を実施する可能性がある」と伝えたことで、介入警戒感が一気に高まりました。同時に発表された6月の米雇用統計では、市場予想の11.3万人増に対して非農業部門雇用者数が5.7万人増にとどまり、大幅に下振れ。これを受けてFRBの早期利上げ観測が後退し、ドル売りが加速して160.46円まで急落する局面もありました。

現在のドル円は161円台前半での推移です。市場関係者は、162円が本邦通貨当局(日本の政府・日銀)の防戦ラインかどうかを注視しており、同水準では極めて神経質な値動きが続いています。

重要な材料と今週の注目点

7月6日(月)~10日(金)は複数の重要イベントが予定されており、相場の方向性が大きく変わる可能性があります。特に7月8日(水)のFOMC議事要旨の発表に注目です。6月会合ではタカ派姿勢が示されていましたが、その後の弱い雇用統計を踏まえてFRBがどのようなスタンスを示すかが焦点。9月以降の利上げ観測の強さが、今後のドル円相場を左右する重要なポイントとなります。

同様に7月9日(木)の新規失業保険申請件数も重要です。雇用市場の実態をより詳しく確認できる指標として、市場の注目を集めやすい傾向があります。

ユーロドルの動向

ドル円の変動に連動して、ユーロドルも変化を見せています。ウォーシュFRB議長がインフレ抑制への意気込みを示す一方で、ラガルドECB総裁は急速な金融引き締めに否定的な見方を示しており、米欧のインフレ率の乖離が確認されています。6月のユーロ圏消費者物価指数は前年比2.8%、米国CPIは4.2%と、米国の物価圧力が相対的に強い状況です。

日本銀行の利上げスタンス

日銀は6月15・16日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%から1.00%に引き上げることを決定し、1995年以来31年ぶりの高水準に到達しました。市場では年内の再利上げ予想が強く、次のターゲットは2026年12月と見られています。ただし高市政権は追加利上げに慎重な姿勢を示しており、政府と日銀の綱引きが続く構図です。この政治的な流動性がドル円相場に円安・円高どちらの圧力をかけるかが重要です。

今後の展望

週前半は日米金利差がドル買い圧力として機能しやすく、162.50円を目指す展開が想定されています。ただし、日本政府の為替介入への警戒感はなお残る状況で、162円から163円の上値は極めて重い状態です。投機筋による円売りポジションも積み上がっており、不意打ち介入によるポジション調整のリスク認識が高い状況が続いています。

7月は日本で「七夕天井」という相場格言があり、月中旬を境に相場が調整に転じやすいとされています。7月21日には米ドル安のアノマリーが確認されており、こうした歴史的パターンも念頭に置くべきです。

中東情勢の動向も注視が必要です。米国とイランが停戦協議を進めており、この交渉の進展状況によって原油価格が変動し、それがドル相場に波及する可能性があります。原油高が続けば、日本のエネルギー輸入コストが増加して追加的な円安圧力が生じる可能性がありますが、落ち着けば円買い圧力が強まる可能性があります。

年間を通した見通しとしては、日米金利差が徐々に縮小する公算が大きく、年後半以降は円高方向への調整が見込まれています。複数の大手証券では2026年末のドル円見通しを150~155円程度と予想しており、現在の162円台からは5~10円超の円高が想定される局面です。ただし短期的には日米金利差が根強く、急激な円高進行は抑制されると見られます。

FXトレーダーにとっては、FOMC議事録の内容とその後の米国経済指標に一喜一憂しつつも、大局的には「行き過ぎた円安からの調整局面」という認識を持つことが重要となるでしょう。

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5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。