2026年10月17日のハイクラス転職動向まとめ
サマリ
2026年のハイクラス転職市場は売り手市場が継続。DX・AI・サステナビリティ領域での高度専門人材の争奪戦が激化しており、年収1,000万円超のポジションは全求人の約5割以上。外資系IT・金融業界での管理職採用が特に活発で、ジョブ型雇用の定着により経験とスキルに応じた給与体系が標準化されています。
詳細
年収トレンド:高度専門職が年収2,000万円を突破
2026年のエグゼクティブ層の年収は二極化が進んでいます。AIストラテジストやプロンプトエンジニアといったAI活用スキルを持つ人材は年収1,200万~2,500万円が相場。一方、ビズリーチの公開求人で年収1,000万円以上が全体の5割以上を占めるなど、スキル次第で大きな年収差が生まれています。
特に外資系テック企業の30代前半では、基本給1,500万円にストックオプションが加算される例も。IT・SaaS・AI領域の営業職(AE)でも、経験3年以上なら年収1,500万円超の案件が増加しており、ミドル層の争奪戦が激化しています。
注目業界:DX・グローバル化・ガバナンスが採用ドライバー
ハイクラス採用において最も活発なのはIT・情報通信業(19.7%)と金融・保険業(24.1%)です。特に設備設計職は前年比258.8%と急伸。再生可能エネルギーやBEMS(ビルディング・エネルギー・マネジメント・システム)といった環境配慮型設計経験者が高く評価されています。
2026年のハイクラス・エグゼクティブ転職市場の主要テーマは「グローバル化」「DX」「サステナビリティ」「ガバナンス強化」。これらの領域で戦略的視点と専門性を兼ね備えた幹部への採用ニーズが急速に高まっています。
外資系の動向:高度専門人材への依存度が上昇
外資系企業では複数国プロジェクト管理能力が必須になり、PMP資格やアジャイル開発経験が差別化要因に。テック企業・事業会社の参入により、2020年比で中途・ハイクラス求人が1.57倍に拡大。一部レイオフの動きはありますが、日系SaaS企業やAIネイティブ企業では採用意欲が旺盛です。
特にスタートアップ比率が増加し、年収2,000万円以上のCXO職でも約6割がスタートアップからの求人。流動性の高い採用市場が形成されています。
管理職採用:営業管理職が前年比172%で急増
営業管理職の求人が前年比172%という大幅増加を記録。営業戦略立案・KPI管理・チームマネジメントを担う中核ポジションのニーズが高まり、CRM活用やデータ分析スキル保有者が高く評価されています。
管理部門でもクラウド会計ソフト・ERP運用経験があり、業務効率化やDX推進に貢献できる人材、さらに資金調達や事業計画策定に関わるスキルを持つ人は経営層に近いポジションでの活躍が期待されています。
ハイクラス転職市場の今後の展望
2026年から2027年にかけて、単なる労働力不足に基づく売り手市場から、「限定的な採用競争」へシフトしています。世界的なDX進展とサステナビリティ経営義務化により、企業が求める人材像は急速に高度化。ジョブ型雇用の定着で「経験年数」より「スキルと成果」が給与決定の中心になる傾向は強まるでしょう。
キャリアアップを目指す方は、単一の専門性よりも「AI活用力×業界知識」のように複数スキルの掛け合わせが必須に。10月から年内の採用活動が活発化する時期なので、ヘッドハンター経由の非公開求人も増加します。ビズリーチなどのスカウト型サービスや複数エージェント(70%以上が2社以上の掛け持ち利用)との併用で、自身の市場価値を正確に把握することが成功の鍵となります。
