サマリ

ビットコインが約86,000ドル台を回復し、イーサリアムも2,700ドル前後で堅調推移。リップル(XRP)は1.50ドル付近で方向感を探る展開です。米国の雇用統計や9月雇用データを前に市場全体に強気ムードが漂っています。

詳細

Bitcoin(ビットコイン)

ビットコインは、直近の動きが非常にダイナミックです。10月2日時点で、約86,400〜86,700ドル前後まで上昇しました。1か月前の77,000ドル台と比べると、約+12%ものリターンです。

価格上昇の背景にあるのは、米国のインフレ指標の鈍化です。米PCEインフレが予想を下回ったことで、FRBの利上げ観測が後退。リスク資産への買いが戻ってきた形です。

テクニカル面でも好材料があります。200日移動平均線(約74,318ドル)を大幅に上回る水準で推移しており、週足のトレンド指標(Ichimoku)も上昇を示しています。10月の目標価格は87,000ドルとする分析も出ており、強気ムードは継続しています。

一方で、注意点もあります。1年前の高値126,000ドル台からは依然として約30%低い水準です。過去最高値を大きく下回っているため、「戻り売り」の圧力には引き続き警戒が必要です。

Ethereum(イーサリアム)

イーサリアムは、10月2日時点で約2,700〜2,757ドル前後で推移しています。1か月前の約2,390ドルと比べると+15%超と、ここ数週間で底打ちから力強く回復しています。

特筆すべきは、9月24日以来ずっと上値を押さえられていた2,600ドルのレンジをついに上抜けたことです。次の大きな壁は2,775〜2,825ドルのレジスタンス帯。ここをしっかり超えられれば、3,000ドルの節目が視野に入ってきます。

開発面では、次期アップグレード「Glamsterdam」のテストネット(Sepolia)が10月6日に予定されており、ネットワーク強化への期待感が価格を下支えしています。AIによる価格予測モデルも、月末までに2,884〜3,000ドルへの上昇を見込んでいます。

ただし1年前の約4,300〜4,500ドルと比べると約38%安い水準であり、中長期的な回復には時間がかかりそうです。

Ripple(リップル・XRP)

XRPは現在1.50ドル前後で推移しており、過去1か月で約+13〜15%上昇しました。8月初旬の底値1.09ドルからは約+40%の回復です。底打ちからの反発力は3通貨の中でも特に際立っています。

一方で、直近の週足では一時1.59〜1.62ドルをつけた後、1.47〜1.50ドル付近まで押し戻されており、短期的な上値の重さも意識されます。テクニカル的には、1.55ドルの突破が次の上昇局面へのカギです。

注目のニュースもあります。Ripple関連のXRP国債運用会社「Evernorth」が株主総会の承認を得て、来週Nasdaqへの上場が予定されています。これはXRPの制度的な信頼性向上につながる重要なイベントです。10月の価格目標は1.62ドル、レジスタンスは1.66ドルと見られています。

今後の展望

3通貨に共通するのは、「マクロ環境の改善」が価格を押し上げているという点です。米PCEインフレの鈍化やFRBの利上げ観測後退は、暗号資産全体にとって追い風です。さらに10月28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果次第では、利上げ見送りが確定し一段の上昇につながる可能性があります。

Citigroupはビットコインとイーサリアムの12か月価格目標を引き上げており、スポットETFへの資金流入回復も市場の強気材料です。10月は「Uptober(アップトーバー)」と呼ばれる季節的に強い月であることも、強気派の期待を高めています。

ただし、米雇用統計などの経済指標次第では急落リスクもあります。ビットコインの82,000ドルライン、イーサリアムの2,500ドルライン、XRPの1.42ドルラインをそれぞれ重要なサポートとして注視しておくことをおすすめします。投資はあくまで自己責任で、リスク管理を徹底しながら動向を見守りましょう。

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