サマリ

FRB(米連邦準備制度)のウォラー理事が利上げ見送り姿勢を示したことを受け、9月4日にビットコインが約6.8%急騰し8万2,000ドルを突破。イーサリアムやXRPも連動高となり、暗号資産市場全体が大きく盛り返しました。今週最大の注目点を詳しく解説します。

詳細

Bitcoin(BTC)― 4カ月ぶり高値を更新

9月初旬のビットコインは7万6,000〜7万8,000ドル台で推移していました。しかし、9月3〜4日に状況が一変します。

FRBのウォラー理事が「ディスインフレの兆候を認め、9月の利上げ見送りを支持できる」と発言。これがきっかけとなり、ビットコインは6.8%急騰し、8万2,200ドルと5月以来の高値を記録しました。

米国のスポットBitcoin ETFには、9月3日だけで約7億3,100万ドルもの資金が流入。今年1月以来最大規模の一日流入となりました。また、市場支配率(ドミナンス)は59.58%と高水準を維持しており、機関投資家の資金がビットコインに集中している構図がはっきりと見えます。

過去最高値は2025年10月の約12万6,000ドル。現在の水準はそこからかなり下がっていますが、強気な価格構造は保たれています。

Ethereum(ETH)― 2,400〜2,500ドル台で回復局面

イーサリアムは9月1日時点で約2,462ドル、3日時点では2,409ドルと、やや軟調な動きが続いていました。2025年8月に記録した史上最高値4,953ドルから大きく値を下げた水準です。

しかし、ビットコインと同様にウォラー発言を受けて反発。9月4日には一時2,526ドルまで上昇し、前日比で4〜5%の上昇を記録しました。ETFへの資金流入も1億4,124万ドルと堅調でした。

テクニカル面では20日移動平均線(約2,307ドル)がサポートとして機能しており、2,450〜2,500ドルラインの回復が次の焦点となっています。また、ネットワークのアップグレード「Glamsterdam」が2026年第4Qに延期されており、その動向も引き続き注目です。

XRP(リップル)― 月間28%高の後、次の壁は2ドル

XRPは2026年8月に28.5%高と2021年以来最強の月間パフォーマンスを記録。9月1日時点で1.37ドルだった価格は、ウォラー発言を受けてさらに上昇し、直近では1.45ドルと、週間で約5%・月間で37%の上昇となっています。

9月15日には米上院で「CLARITY法」(暗号資産規制明確化法案)の重要な手続き投票が予定されています。法案が可決されれば、XRP ETFへの資金流入が加速し、価格が1.50〜2.00ドルへ上昇する可能性があると指摘されています。XRP ETFの累計流入額はすでに15億1,000万ドルに達しています。

一方で、リップル社がドイツ銀行・JPモルガン・マスターカードと決済インフラで提携を拡大しているものの、それ自体が直接XRP価格を押し上げるわけではない点も覚えておきましょう。

今後の展望

市場全体の暗号資産時価総額は2.82兆ドルに回復しました。今後最大の注目イベントは2つです。

①9月11日の米8月CPI(消費者物価指数)発表。インフレが落ち着いていれば、FRBの利上げ見送りが現実味を帯び、ビットコインをはじめとした暗号資産にとって追い風になります。逆に「インフレ再燃」となれば、今回の上昇分が巻き戻されるリスクもあります。

②9月15〜16日のCLARITY法上院投票とFOMC(米連邦公開市場委員会)。特にXRPは、この2日間で「規制の答え」と「金利の答え」を同時に受け取ることになります。ビットコインは4年サイクル論に基づいた強気シナリオも語られており、慎重ながらも方向性を見定めるうえで重要な局面です。

足元の市場はリスクオンとリスクオフの分岐点に立っています。大きなチャンスである一方で、急落リスクもゼロではありません。余裕資金での分散投資を心がけながら、引き続き最新情報をチェックしていきましょう。

【PR】全銘柄の取引手数料が0円の【DMM CFD】


Bitcoin イーサリアム リップル 仮想通貨 暗号通貨