サマリ

8月末の暗号資産市場は全体的に力強い回復基調を見せています。ビットコインは約7.8万ドル台で推移し、イーサリアムは月間で急騰、リップル(XRP)も56%超の週次上昇を経て調整局面に入っています。3通貨とも今後の動向から目が離せません。

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Bitcoin(BTC)

ビットコインはこの8月、大きな値動きを演じました。
月中旬には6万4,000ドル台まで売られる場面もありましたが、その後急速に持ち直しました。

8月25日には一時8万1,000ドルを突破する局面もあり、その後は利確売りに押されました。直近(8月26日時点)では約7万8,700ドル前後で推移しています。

テクニカル面では、200日移動平均線(約71,901ドル)を9.2%上回る水準をキープしており、短期・中期の移動平均線もすべて上に保たれています。ただし、RSIは79台と高く、MACDも天井感を示しており、目先は横ばい・調整局面になりやすい状況です。

市場を支えた要因として、米国スポットビットコインETFへの資金流入再開、ショートポジションの強制決済(ショートスクイーズ)、そして香港での「Bitcoin Asia 2026」カンファレンスによる機関投資家マインドの高まりが挙げられます。

Ethereum(ETH)

イーサリアムの8月は「ジェットコースター」の一言に尽きます。
6月末に一時1,512ドルまで急落した後、夏を通じて徐々に回復。8月19〜20日には24時間で18〜23%という急騰を見せ、2,300ドル近くまで上値を伸ばしました。

8月24日時点では約2,506ドルまで値を戻しています。100日・200日指数移動平均線(EMA)を次々と上抜けており、テクニカル的にはブレイクアウト後の構造です。

8月末(8月30日)に向けては、2,356〜2,700ドルのレンジが予想されています。2,500ドルを月末終値として維持できるかどうかが、9月以降の上昇継続を占う大きなポイントです。

市場の懸念材料としては、イーサリアム財団が今年スタッフの20%・予算の40%を削減するリストラを断行したことが挙げられます。一方、長期的にはスタンダードチャータード銀行が「10年以内に4万ドルへ到達する可能性がある」という強気予測を示しています。

リップル(XRP)

XRPは夏の大半を0.90〜1.10ドル台で低迷していましたが、8月に入り急反発。わずか1週間で56%超という急騰を見せました。これはSECとの和解後の上昇以来最大の週次上昇率です。

直近では1.39〜1.44ドル台(8月28〜29日)で取引されており、8月の高値は1.695ドルでした。8月26日には1.37ドル近辺まで6.6%下落する場面もあり、トップ10通貨の中で最も大きな下落率を記録しています。

注目材料として、XRPスポットETFが8月26日だけで2,814万ドルの純流入を記録。これは7か月以上ぶりの最大規模です。また、リップル社は国内信託銀行の条件付き認可取得や、Hidden Roadなどへの総額40億ドル規模の買収を進めており、事業基盤は着実に拡大しています。

今後の展望

3通貨共通のテーマとして、米国の金融政策が最大の鍵を握っています。インフレが3.5%水準で高止まりする中、FRBの利下げ時期が先延ばしになるほどリスク資産には逆風です。逆に利下げが近づけば、資金が暗号資産に流入しやすくなります。

ビットコインは8万ドルの節目を週足終値で固められるかがポイントで、クリアできれば8万2,000〜8万5,000ドルへの上値余地があります。イーサリアムは2,500ドルの攻防が続く見通しで、9月の予想レンジは2,450〜2,950ドル。XRPは9月に向けて1.63ドルまでの上昇が期待される一方、エスクローからの毎月10億XRP放出という供給圧力は引き続き上値を抑える要因となります。

市場全体としては、機関投資家マネーの流入とETFへの注目が続いており、中長期の強気トレンド継続の素地は整いつつあります。ただし、短期的にはRSIが高水準にあるため、急騰後の揺り戻しに備えた慎重なスタンスも大切です。焦らず、価格の動きを冷静に見守りましょう。

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