サマリ

7月初旬開催のIVS2026では「Japan is Back」をテーマに業界が活気づいた。国内では衛星データ・不動産テック、AI活用したビジネスソリューションが注目を集める一方、海外ではAIインフラやフィジカルAI、金融系エージェント企業が大型調達を獲得。投資資金は依然多いが、投資家の選別眼は厳しくなり、「証拠のあるビジネス」への集中が加速している。

詳細

京都でのIVS2026開催と業界の勢い

7月1日~3日、京都でスタートアップの大型カンファレンス「IVS2026」が開催された。テーマは「Japan is Back」。国内外のスタートアップ、投資家、大企業が集まる年間最大級のイベントとなっている。IVSのピッチイベント「IVS LAUNCHPAD」は登竜門として高く評価されており、これまで60社以上がEXIT(企業買収や上場)を達成し、100社以上が10億円超の資金調達を実現している。

国内注目セクターの多様化

衛星データから空き地を自動抽出する「WHERE」が利用企業を拡大させている。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の月面解析技術を地上の不動産業界に応用する斬新なアプローチが評価されている。一方、喪服レンタルの「喪服レスキュー」は約5億円を調達し、2026年内に店舗数を21から40に倍増させる計画。建設資材のAI自動化を手がける「MOZU」は約13億円を調達し、業務自動化に注力している。

海外でのAI・フィジカル分野への大型投資

海外の投資トレンドは鮮明だ。AIハードウェア・ウェアラブル企業「Even Realities Technology」は1億5000万ドルを調達。AI開発基盤企業「Bespoke Labs」は4000万ドルを調達し、AIエージェントの安全な学習環境を構築している。金融分野でも「Taktile」が1億1000万ドルを調達、銀行や保険会社向けの審査自動化プラットフォームを展開している。

投資資金の「選別化」が加速

2026年7月の投資トレンドで顕著なのが、投資の選別化だ。資金量は多いものの、投資家は「実績のある企業」を優先している。単なるAI企業よりも、特定業界に特化した垂直型ソリューション企業が支持されている。法律、医療、製造、金融など規制が厳しい業界ほど、リスク低減と成果実証を示すスタートアップに資金が集まる傾向が強まっている。派手なストーリーより、具体的なビジネス数字が評価される局面へシフトしている。

日本市場における政府系ファンド活用の増加

ビットキーが政府系ファンド「JIC VGI」から追加資金調達し、累計390億円超を調達したことが報道された。政府系ファンドの活用は、スタートアップへの信頼醸成に機能している。また、行政テック市場が本格始動し、官民連携による新しいビジネス機会が広がっている。

今後の展望

AI時代の「実装フェーズ」への転換

2026年後半から2027年にかけて、AIはもはや話題ではなく、実装力が問われる時代へ突入する見込みだ。「AIを活用している」というだけでは投資家の関心を引かず、「どの業務を何%効率化するのか」「どの企業がいくら収益を増やすのか」といった数字が求められるようになる。この点で、既に顧客基盤を持つSaaS企業がAIエージェントを組み込む方が、新規スタートアップより優位性を持ちやすい。

ディープテック・クリーンテックへの注目継続

宇宙技術、半導体、量子技術といったディープテック分野への投資は継続される。特に地政学的な重要性が高まっている宇宙・防衛関連、エネルギー効率化、バイオテック領域では、政府の重点支援策とも相まって、大型調達機会が拡大するだろう。

女性起業家と地域分散化の加速

IVS2026では女性起業家によるネットワーク構築が目立った。スタートアップエコシステムは東京一極集中から、京都開催の動きなども含め、地方への分散が進みつつある。資金調達や子育てと両立させる工夫を共有する機運が高まっており、多様な起業家層の参加が促進される環境が整いつつある。

資金調達の「難易度上昇」が続く見込み

投資総額は多いが、投資先は限定されている。利用可能な資金があっても、すべてのスタートアップに行き渡らない「選別と延長戦」の状況が2026年下期も続く公算が高い。小規模な資金調達では調達件数が減少傾向を示しており、シード~アーリー段階のスタートアップにとっては厳しい環境が続く。一方、実績を示す企業にはシリーズA以降の大型調達機会が豊富に存在している。

総じて、2026年後半のスタートアップ市場は「質的な集約」が進む時期と言える。話題性や創業者の知名度より、ビジネスの実績と成長性が評価の中心となり、この基準を満たす企業には引き続き資本が集まることになるだろう。

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oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。