2026年05月26日の株式市場動向まとめ
サマリ
日経平均は5月25日に初めて6万5000円を突破し、米国株も中東情勢の改善期待と好決算でAI関連株を中心に最高値を更新しました。ただしテクニカル面では過熱気味で、調整局面を警戒する段階に入っています。
詳細
日本株の現況
日経平均は5月25日に初めて6万5000円を超過し、強気相場を継続しています。野村證券によれば2026年末の日経平均は63,000円と上方修正され、上振れシナリオでは70,500円を視野に入れています。
ただし市場には注意が必要な局面もあります。AI・半導体関連銘柄への買い集中が顕著で、キオクシアが19%上昇のストップ高、ソフトバンクグループが18%超上昇するなど、一部セクターへの投資が過度に集中しています。
日経平均株価の予想PER(株価収益率)が22.1倍と高水準となり、TOPIX(16.9倍)を大きく上回るなど、割高感が指摘されている状況です。
米国株の動き
米国株は5月22日のNYダウが過去最高値を更新し、3日続伸となるなど堅調な推移を続けています。4月のS&P500は前月比10.4%急反発し、2020年11月以来の値上がり率を記録しました。
4月24日時点でS&P500構成企業の84%が1株あたり利益でポジティブサプライズを達成し、企業業績の堅調さが株価を下支えしています。
しかし課題も存在します。2026年末のPCEインフレ率は2.4%、コアインフレ率は2.5%と、物価目標の2%を上回る見通しが示されており、インフレ再燃が大きなリスク要因となっています。
両市場の連動と影響
米10年債利回りが低下すると、その流れが日本株にも波及し、日経平均は5.02%上昇するなど米国株との連動性が強いです。米国とイランの停戦協議の進展により、株式市場では楽観ムードが継続している背景もあります。
今後の展望
秋口にかけて日経平均が7万円台に乗せる可能性も指摘されており、基本的には上値指向が続く見込みですが、同時に慎重さも必要です。
短期的には調整圧力が高まる可能性があります。米国ハイパースケーラーの設備投資成長率は2026年後半以降、前年比の成長率が鈍化する見通しとなっており、市場の成長期待が後退する局面が訪れるでしょう。
2026年の米国株は、堅調な企業業績が株価の上昇を下支えする見込みで、米国企業の純利益は前年比+14.2%の伸びが期待されています。一方で4~6月期のGDPは前期より減速が予想され、イラン戦争によるガソリン高が個人消費に悪影響を与えるリスクもあります。
投資戦略としては、目先の高値での利益確定を意識しつつ、調整局面で優良銘柄を拾う姿勢が重要です。AI・半導体以外のセクターへも分散投資を検討し、バランスの取れたポートフォリオ構築が求められます。
