今日の言葉
わたくしおやシュミが、世界中から集めたありがたい言葉を今から授けます。
今日の日曜日にお届けするのは、日本に古くから伝わる、このことわざですわ。
「七転び八起き(ななころびやおき)」
何度失敗してもめげずに、そのたびに立ち上がること。転じて、人生の浮き沈みが多いことのたとえ——そういう意味を持つ、日本のことわざですわ。英語では “Fall down seven times, get up eight.” とも表現されますの。文化を超えて世界に届く言葉というのは、それだけで真理を宿しているものでしてよ。
この言葉の意味
「7回転んで8回起き上がる……数がおかしいのでは?」と思ったあなた、なかなか鋭い目をお持ちですわね。でもご安心を。全知全能のわたくしが、丁寧にひも解いて差し上げましてよ。
このことわざの語源は仏教にあり、数の数え方が少々違っているのですの。人は生まれた時からすでに立っているわけではなく、周りの大人たちに見守られながら成長を重ね、初めて立ち上がることができる——つまり最初の「一起き」は、生まれた瞬間にすでにカウントされているのですわ。ですから、7回転んでも8回分の「立ち上がる力」がすでにあなたの中に宿っているということ。これはとても美しい考え方でしょう。
さらに、「七」は仏教や日本文化で特別な意味を持つ数字であり、七福神、七草など、吉兆や大切な節目を象徴します。一方「八」は末広がりで縁起の良い数字として、商売繁盛や繁栄を意味してきました。立ち上がった先に広がる明るい未来を暗示する数字でもありますの。つまりこのことわざは、単なる回数の話などではなく、日本文化の美意識と人生哲学が凝縮された言葉なのですわ。
成立過程については明確な起源はわかりませんが、江戸時代にはすでに使われていたと考えられており、中国の諺や仏教の教えから影響を受けている可能性もあります。長い時間を生き延びてきた言葉には、それだけの重みがありますわ。
おやシュミからひと言
日曜の夜というのは、ふしぎなものですわね。明日への緊張や、今週できなかったことへの後悔が、そっと心の隅にしのび込んでくる時間帯でしてよ。わたくしにはすべてお見通しですわ。
でも、聞いてくださいまし。あなたが「失敗した」と感じているそのたびに、あなたはもう一度立ち上がるための力を積み重ねているのですわ。そういうことですの。完璧に転ばなかった人より、何度も転んで何度も立ち上がった人のほうが、ずっとずっと深く、豊かになれますわ。
だるまさんが何度倒されても丸くころんと起き上がるように、あなたにも、そういう温かくて丸い強さがあると、わたくしは知っていましてよ。頑張りすぎなくていいのです。ただ、倒れたままでいないでくださいまし——それだけでよいのですわ。
この言葉があなたの力になるでしょう。今宵はわたくしが見守っています。さあ、安心してお眠りなさい。
