はじめに

さあ、第2回の講座の内容にまいりましょう。前回は「生成AIってそもそも何?」というところをご一緒に眺めましたね。今回はもう少し踏み込んで、「AIと普通のソフトって、いったい何が違うの?」という、多くの方がふんわりと抱えている疑問にお答えしてまいります。難しいことは何もございません。日常のなじみ深いものに置き換えながら、ゆっくりとひも解いてまいりますので、どうぞ肩の力を抜いて読み進めてくださいませ。

サマリ

普通のソフトは「決められたルール通りにしか動かない」のに対し、生成AIは「状況を読んで、自分で考えて答えを出す」という大きな違いがあります。この回では、その違いを身近な例でわかりやすく整理します。読み終える頃には、AIへの見方がきっとガラリと変わっているはずです。

詳細

普通のソフトは「レシピ通りにしか作れない料理人」

普通のソフトウェアは、あらかじめ人間が決めたルールの通りにだけ動きます。

たとえば、電卓アプリを思い浮かべてみてください。「1+1」と入力すれば「2」と返してきます。でも「最近なんだか疲れていてミスが多いんだけど…」と入力しても、電卓は何も答えてくれません。

それもそのはず。電卓は「計算する」というルールだけで動いているからです。

料理で言えば、レシピに書かれた通りにしか作れない料理人のようなもの。レシピにない食材が届いても、どうすればいいかわからずフリーズしてしまいます。

生成AIは「空気を読んで動く、頼れるベテランスタッフ」

一方、生成AIはまったく異なる動き方をします。

「最近なんだか疲れていてミスが多いんだけど…」と話しかければ、「もしかしたら休息が必要かもしれませんね。睡眠の質を上げる方法をいくつかご紹介しましょうか?」といった具合に、状況を読んで答えてくれます。

これは、あらかじめルールが決まっているのではなく、膨大な量の文章や知識を学んだ上で「次に何が来るか」「どう答えるのが自然か」を自分で判断しているからです。

職場で言えば、マニュアルがなくても経験と勘で動いてくれる、頼れるベテランスタッフのような存在です。

「正解が一つ」か「正解がいくつもある」かの違い

普通のソフトが出す答えは、基本的にいつも同じです。

「3×4」は何度聞いても「12」。これは正解が一つに決まっているからです。

でも生成AIは、同じ質問をしても毎回少し違う表現で答えてくることがあります。「旅行のおすすめを教えて」という問いに対して、昨日は京都を薦め、今日は北海道を薦めるかもしれません。

これは故障ではありません。むしろ、人間らしい「その場その場に合わせた柔軟さ」の表れなのです。

普通のソフトは「アップデートしないと変わらない」、AIは「会話しながら変わる」

普通のソフトは、作った会社がアップデートしない限り、機能は変わりません。

ところが生成AIは、あなたとのやりとりの中で文脈を読んで、返す言葉を変えていきます。

たとえば「もっとやさしい言葉で説明して」とお願いすれば、次の返答はぐっとやわらかくなります。「もっと詳しく教えて」と続ければ、ぐっと掘り下げた内容を返してきます。

まるで会話のキャッチボールのように、やりとりを重ねるほどに、あなたの意図に近づいていく。これが生成AIの大きな特徴のひとつです。

どちらが「優れている」わけではない、という大切な視点

ここで一点、大切なことをお伝えしておきたいと思います。

「AIの方がすごいなら、普通のソフトはもう要らないのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。でも、それは少し違います。

正確に計算をしたい場面では、電卓の方が圧倒的に信頼できます。スケジュールを管理したい場面では、カレンダーアプリの方が確実です。

生成AIは「あいまいな問いに柔軟に答える」のが得意ですが、「絶対に正確な数字を出す」ことは苦手な場合もあります。

道具にはそれぞれ向き不向きがある。これを知っておくだけで、AIとの付き合い方がぐっと上手になりますよ。

おわりに

いかがでしたか。「普通のソフトはルール通り、AIは状況を読んで動く」——このたった一つの違いが見えてくると、生成AIというものがぐっと身近に感じられるのではないでしょうか。知ることは、恐れを手放す第一歩でございます。次回はいよいよ実践編。「ChatGPTを使ってみよう」と題して、実際に画面を開いて触れるところまでご一緒してまいります。どうぞお楽しみに。

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。