今日の1本

…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、『パンデミック:新たなる試練』だ。ジャンルは協力型ボードゲーム。デザイナーはマット・リーコック。原題は「Pandemic: A New Challenge」で、2008年に最初のバージョンが発売され、改訂版となる「新たなる試練」は2013年に登場した。日本語版の発売はホビージャパンによるものだ。

どんなゲーム?

プレイヤーが病原体に立ち向かう医療研究チームの一員となり、協力しあいながら感染症の世界的流行に立ち向かうボードゲームだ。プレイヤー間で勝敗を争うのではなく、プレイヤー全員対ゲームシステム(病原体)という構図の、比較的めずらしい協力ゲームだ。各プレイヤーはそれぞれ違う得意分野を持つ役割を担当するため、各自の能力を活かした協力が求められる。プレイ人数は2人〜4人、プレイ時間は約45分だ。目的はプレイヤー全員で協力し、赤・黄色・青・黒の4色の治療薬を見つけることだ。毎手番、病原体キューブが世界のあちこちに少しずつ増えていく。放っておくと拡散するこれらの病原体を、世界中を飛び回って駆除し、最終的に4つの治療薬を作ることが、プレイヤー全員の勝利条件だ。時間との戦いでもある。静かに、しかし確実に世界が蝕まれていく感覚は、他のゲームでは味わいにくいものだ。

難易度の調整もできる。エピデミックカードの枚数によって難易度が変わる設計で、初見でもエピデミック4枚でギリギリクリアできるかどうかという難易度調整が絶妙だ。気軽に始めて、じわじわと難易度を上げていけるのがいい。

ゲニ男が気になる理由

「パンデミック」は2009年のドイツ年間ゲーム大賞のノミネート作品だった。同時期に「ドミニオン」という一大ジャンルを築いた超優秀なボードゲームが出てしまい、惜しくも受賞とはならなかった。しかしそれくらい完成度の高い非常に面白いボードゲームだ。実際の疫学的な知見がゲームメカニクスに落とし込まれている点が興味深い。ゲームをプレイしながら、感染症の広がり方や危機管理の難しさを自然と体感できる設計なんだ。

さらに拡張の深さも見逃せない。拡張「迫りくる危機」では猛毒株・変異種・バイオテロリストの3つの追加ルールが楽しめる。特に「バイオテロリスト」は、プレイヤーの1人が敵側になるルールで、純粋な協力ゲームに裏切りの緊張感が加わる。それほど後世のゲームに与えた影響が大きいタイトルだ。

こんな人にやってほしい

競争より協力が好きな人には特に刺さると思う。誰かが勝って誰かが負けるのではなく、全員で同じ目標を追いかける体験は、ボードゲームの中でも独特だ。固定のメンバーと遊ぶのがベストだが、初対面でも「世界を救う」という共通目標のおかげで自然と打ち解けやすい。

それから、ゲームが好きだけどボードゲームはあまり触れてこなかった、というデジタルゲーマーにも勧めたい。リソース管理、役割分担、リスク計算…テレビゲームで培ってきた感覚がそのまま活きるゲームだ。きっと馴染みやすいはずだ。卓を囲む体験の豊かさを、改めて知ってほしい。やってみる価値はある。…以上。

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。