今日の1本

…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、『ギガンテス(GIGANTES)』だ。ジャンルは縦スクロールシューティング。1985年、コンパックブランドからPC-9801シリーズ向けに発売された作品なんだ。

今から40年以上前のゲームだ。それでも、ふとした瞬間に気になって仕方なくなる。レトロゲームというのは、そういうものだと思っている。

どんなゲーム?

ナムコのアーケード名作『ゼビウス』と同じ縦スクロールシューティングのシステムを採用したPC-9801用のゲームなんだ。当時5,800円で発売された。プログラムサイズは約120KBに及ぶ。16ビットマシンのパワーをフルに活かした設計だ。

ゼビウスに似たゲームは当時いくつかあった。その中でも本作は完成度が高いと評されている。滑らかなスクロール、独自の攻撃方法、そして明確な意思を持って向かってくる敵キャラクター。ただの模倣ではなかったんだ。

ゲームには独自の要素がしっかり盛り込まれている。耐久力制のライフシステム、自己修復機能、全画面ボムにあたる衝撃波魚雷、そして耐久力を消費して使う無敵高速移動・亜空間ドライブ。これらが加わることで、ゼビウスとは異なる戦略性が生まれているんだ。

タイトルにもなっているボス敵「ギガンテス」も存在する。ミサイルを発射するアルゴスを複数装備した強敵で、対地ミサイルで弱点を狙い機能停止させるのが攻略の肝なんだ。シューティングでありながらストーリーも設定されている。当時としては凝った作りだ。

ゲニ男が気になる理由

このゲームが1985年に雑誌『I/O』に掲載されたとき、タイニー版のダンプリストが掲載されていたんだ。約50KBのマシン語コードを、読者がBASICのモニタモードから手入力することで遊べた。そのページ数は膨大で、目が回るようだったと言われているんだ。

考えてほしい。当時の人間は、何ページにもわたる16進数の羅列を手で打ち込んで、それでゲームをしていた。今でいうゲームのダウンロードどころか、自分でプログラムを「打ち込む」ことがゲームへの入り口だったんだ。そのハードルを越えてでも遊びたかった。それだけの魅力が、このゲームにはあったということだ。

PC-9801という16ビットの国民機が、その処理能力をどこまで引き出せるかという時代の問いに、このゲームはひとつの答えを出している。ゼビウスライクなゲームの中でも出来の良さはピカイチだったという評価が、当時も今も変わっていない。それは本物だという証拠なんだ。

現在はPC-9801エミュレータを使えば動作確認ができる。実機で遊ぶのが本筋だが、当時のアーキテクチャを理解してエミュレーターでギガンテスを動かそうとした人間が現代にも存在する、という事実もまた面白い。このゲームはそれだけ人を引きつけるんだ。

こんな人にやってほしい

シューティングゲームの歴史を自分の手で体感したい人に、ぜひ触れてほしい。ゼビウスを知っている人なら、そこからどんな派生が生まれたかを確かめられるはずだ。

PC-9801というハードに興味がある人にも向いている。このゲームは当時の16ビット機がどれほどのことができたかを、ゲームプレイを通じて体で知れる一本なんだ。

レトロゲームを「知識として知っている」のと「実際に触れた」のとでは、全然違う。古いゲームには、今のゲームに引き継がれているものと、あの時代にしか存在しなかったものの両方がある。ギガンテスには、その両方が詰まっている。やってみる価値はある。…以上。

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。